Mastodonあれこれ

投稿者: | 2019年3月29日

MastodonのインスタンスであるFriends.nicoが廃止されるそうです。

そもそもMastodonってなに

MastodonっていわゆるSNSです

従来のSNSではtwitterのように1URLにつき1サービスが基本でした。
(正確にはhttp://twitter.com/ から提供される、一連のサービスなんですが。)

Mastodonでも同様に1URLにつき1サービスの提供になってます。
ただし、ソースが公開されているので、各人が各々にサービスを公開することもできます。
サービスの公開の他に、各インスタンスを横断してフォローすることもできます。
(例えば、hoge.xyzからhoge.devのアカウントをフォローするなど)

この特性から、Mastodonは分散型SNSと呼ばれます。


Mastodon最大の特徴

なんと言っても自分で自分のインスタンスを提供できます。
しかも既存のインスタンスと繋げられます。

なんて言えば凄くメリットしかないんですが、デメリットも大きすぎます。
ここで書くとデメリットが大きすぎるので、後半にまとめて書きます。

Mastodonの特徴は自分で自分のインスタンスを提供できます。大事なことなので二度書きました。
Mastodonはサーバにインスタンスを設置することで稼働ができます。

このまま仕組みの話をしてもパッと出てこないので、会社にたとえて書いてみます。

Mastodonは会社(例えばhoge社)に入りながらも派遣やSESとしてfuga社に赴くこともできます。
(リプライで”@ID@ドメインなど”と入力すると送信できます。ただし、プロフィールの参照が正しくないこともあります。)

チームの一員としてfuga社の人をフォローしたりもできます。

hoge社で働いているが、fuga社の人がお気に入り!だけどfuga社の人はfuga社の人だから、そのままフォローしよ!
ということができます。スカウト、ではないんですがそれに近しい何かですね。

fuga社のアカウントはfuga社のもの、hoge社のアカウントはhoge社のものとして、スパッと切り分けることができます。
hoge社からfuga社のアクセスを遮断すれば、fuga社のアカウントにはアクセスはできないはずです。(あくまで理論上の話)

他の表現で言えば、
・エクスプローラから共有ファイルを見ている(ただし書き込み・転送は不可で閲覧だけ)
とか色々ありそうですので、ついでに考えてみてください(他力本願)


結局何が問題?

Mastodonの特性によって、1インスタンスにユーザが集まる、ところまではtwitterとかdiscordと変わらないんですが、
各インスタンスにユーザが分散してしまっている事が最大の問題というかメリット・デメリットなんです。

各インスタンスでユーザを保持している、メディアを保持している時点で、ユーザが持っている・結びついている各情報は各インスタンスに保持されます。
つまりフォロー・フォロワーの情報もインスタンスが保持しています。

☆もし、自分が所属するインスタンスが終了する時、何が必要になるんです?
・まず、自分のフォローリストとか確認したりします(タイムアウトなどで読み込めないとここで終了)
・フォローしている人の移民先を見たりします(移民してないと終了ってか引き継ぎ先が分からなくても終了)
・自分も移民して移民した人をフォローうんたら(正直めんどくさい)
・フォローしてる途中にサーバにアクセスできなくなったら詰みです。リストを控えてないと終わりです。

つまり、通常の手段では引き継ぎできません。
窓口を用意するなどして引き継ぎ用の手続きができるようにしなければなりません。
(データをエクスポートすれば可能らしいですが、正直試していないので微妙です。)


ITMediaの記事では
自分の投稿データのアーカイブをActivityPub形式でダウンロードできるらしいんですが、フォロー・フォロワー関係まではダウンロードできません。
…って書いてあるんですが、実際はエクスポートできます。
ITMediaは肝心なところをニュース記事として書いてないようですが、本当に使ってたんですか…(かく言う自分もですが)

というよりは、仕様上できません。インスタンス先がどこなのかを保存したところで、アクセスできなければ意味がありませんし、終了なので。

つまり、別のインスタンスに移民することが人間関係をリセットして別の会社に転職することとほぼ同義です。
たまたま友人や親しい人と一緒に別の会社に転職する可能性もスタートアップではありそうですし、逆にあまり友人を持たないような人なら別の会社に転職、なんて表現もできます。

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投稿以外にユーザ移行も可能のようです。
方法まできっちり説明されてました。

まあ、企業がわざわざ窓口手順を用意することはないので、ある意味Mastodonのような分散型SNSというより運営とかニュースサイトの欠点、なんてものが見えた気がします。
(特定のインスタンスの管理者がいろんなインスタンスの管理者に頼み込んでユーザに代わってあれこれも現実的ではありません。)


デメリットだけ?

逆手に取れば、情報を完全に自己管理できる(投稿は自前のインスタンスに保存される)ので、
・企業が自前で社内SNS兼スカウトツールとしてMastodonを公開
・ユーザが企業インスタンスにアクセスして交流

なんて応用も効きはしそうですが、恐らく日本じゃ難しいでしょう。
かつてのweb魚拓みたいにwebページをアーカイブする方法はモダンなJavaScriptとかツールなら簡単にできますし、
少なくとも情報漏洩の対策でカスタマイズが必要でしょうね。
(httpアップロードってそういえば対策できましたっけ?)

今後どうなるか

少なくとも自前で用意できる、手軽な数少ないSNSということでグループウェアの個人ブロクのような使い方もできますし、
twitterのようにサービスの提供元という概念が薄れていることから、特定の国地域専用のインスタンスとして稼働させても良いかもしれません。

開発が一旦落ち着いている状態で、APIの大きな改定も見られないことから、SNS風アプリがどのように作られているかの勉強にもなりそうですね。
特に投稿やリアルタイムのTLなど、学べる箇所は結構多いんじゃないかという気がします。
学習用にインスタンスを立ててみて、ネットワークがどのように通っているかの勉強もできそうです。

本格的な国際サービスでは難しいようですが、ローカルなサービスであれば分散していることを十分活用できる見込みはあります。

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